チャンネル
Flamingo nXt 5の非常に便利な機能に、8つのチャンネルの1つに光源を設定できることがあります。シーンの太陽や空を含むそれぞれの光源は、チャンネルに割り当てることができます。レンダリング時に、それぞれのチャンネルからの光源はそれ自体のレイヤ(層)に配置されます。レンダリングが終了すると、チャンネルの強度を変更することができます。チャンネルは再レンダリングする必要がなく、リアルタイムで変更されます。
チャンネルは下の場合に非常に効果的です。
- HDRI環境と太陽光のバランスを取ろうとしている場合。調整されないHDRI環境もあります。HDRiの空を1つのチャンネルに設定し、太陽を別のチャンネルに設定すると便利です。レンダリング後に空の光と太陽の強さの比を調整してください。
- キー、フィル、バックライトを使用するスタジオレンダリングで。それぞれの光源を異なるチャンネルに設定し、チャンネルを使用して強さをレンダリングでリアルタイムで調整します。
- 屋外または屋内レンダリングでいくつもの異なる光源を使用する場合。それぞれの光源はチャンネルに設定でき、照明調節を使って効果的に強さをコントロールすることができます。
- すべての光源をオンにしてレンダリングし、その後に特定の光源をオン、オフにする場合。夜のシーンと昼のレンダリングを作成するのに屋内を分けてレンダリングする必要がありません。
シーンのレンダリング後は、それぞれのチャンネルは別々に、保存前にレンダリングウィンドウで調整、または.nXtImageファイルに保存して後に編集することができます。
イメージ全体を明るくするのではなく、それぞれの光源の強さの釣り合いを調整するのにチャンネルを使用してください。イメージ全体を一度に明るくする必要がある場合は、イメージ調整コントロールを使用してください。
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マルチチャンネルイメージを作成するには、次の条件が必要です。
- 使用する光源はすべてオンにしてください。
- それぞれの光源をチャンネルに割り当ててください。デフォルトでは太陽と空はチャンネル0に、人工の光源は1に設定されます。
- レンダリング直後に、レンダリングウィンドウでチャンネルコントロールを使用します。
- このチャンネル情報を保存する形式は.nXtImageのみです。照明を.nXtImageで調整し、後でビットマップ形式でイメージを保存することができます。
チャンネルを設定する
マルチチャンネルレンダリングをセットアップするための最初のステップは、それぞれの光源をチャンネルに設定することです。チャンネル番号は通常、それぞれの光源のプロパティに設定されます。特定の光源をチャンネルに設定する方法については、次を参照してください。
複数の光源を同じ光源チャンネルに割り当てることもできます。チャンネルの調整は乗算で行われます。同じチャンネルの複数の光源は調整中、それぞれに対する相対的な強さを維持します。
チャンネルを調整する
照明チャンネルは、レンダリング直後に調整できます。レンダリングがnXtImageファイルとして保存されている場合は、Flamingoのイメージエディタで調整できます。チャンネルは、Flamingoがレンダリングを続行中でも調整できますが、大幅な調整を行う場合は、まずレンダリングを停止することをお勧めします。
Flamingo照明コントロールの位置
チャンネルのコントロールは、レンダリングウィンドウのFlamingo nXtタブの「チャンネル」にあります。
チャンネルのコントロールは、0から7までで、合計8つあります。光源が設定されているチャンネルのみがアクティブになります。
それぞれのチャンネルには、スライダとスピナ値があります。スピナ値は、スライダの最大値を表します。スライダが一番右に設定されている場合、スピナの最大の値がそのチャンネルの照明量を乗算するのに使用されます。スライダが50%の位置にある場合、そのチャンネル層のすべての照明はスピナ量の半分で乗算されます。スライダが一番左に設定されている場合、そのチャンネルのすべての照明はオフになります。
スピナの値は重要です。例えば、太陽と空は人工の光源よりも何倍も明るいので、人工光源のスピナ値を20や50などに増やさないと違いが分からないことがあります。
チャンネルの調整が終わった後は、イメージを最終レンダリングとしてJPGまたはPNGファイルで保存してください。